心配ごと

自分のこと

娘が留学するにあたって一番の心配事は何かというと自分です。

実質シングルマザーな我が家の一人娘が韓国へ旅立ちます。
4年というのは小学生が高校生になったりする年月ですよね。
決して短くありません。

なおかつ娘はそのまま帰ってこないのではないかという一抹の不安もあります。

だけどそもそも焚きつけたのは私です。

中学時代はスポーツの選手で、高校に行っても何かやるんだろうと思ってたのに、

帰宅部にする、と。

じゃあ帰宅して何をやるのかといえば部屋でゴロゴロYoutubeを見るだけ。
トイレに行くときさえスマホを手放さないような生活。

子育てにおいてなるべく昭和感は出したくないけど、なにせ昭和の体育会系。

そんな青春でいいの??
家でゴロゴロしてるくらいならバイトでもしなさい!!

家の近所に家庭的な雰囲気のコンビニがあって、スタッフの方のメンツが長いこと変わらず、クリスマスケーキや恵方巻の試食を小さなカップに切り分けて配ってくれたりするんです。
コンビニでは珍しいですよね。

メンバーが変わらないということは職場環境が良いんだきっと。
いつか働き口がなくて困ったらお世話になるかも、と目をつけていました。

結局娘はそこでバイトすることになったのですが、

こんなマルチタスクな仕事、お母さんには絶対できないよ

と言われてしまいました。。
仕事を甘くみるなですね。。

とにかくそこでバイトを始め、貯めたお金で

韓国へ短期留学する!

が高校時代の目標になりました。

そして高2のコロナ渦真っ只中の夏に1か月短期留学を決行しました。

そのドタバタエピソードについては別で書きたいと思っているのですが、とにかくそれで自信がついたのと、もっと長く行きたいという気持ちが生まれて、今回の正規留学へと繋がっていきました。

これまで18年もの間ほぼ毎日顔を合わせていた騒がしい娘が急にいなくなるというのはどんな気持ちだろう

大学時代からの親友は最近、長年勤めた会社を辞めて両親の介護のためにUターンしました。
一番仲の良かったママ友は転勤で引っ越してしまいました。

昔に比べればライン電話で顔見て話せるし、そこまでのお別れというわけでもないですが、

私は正直友達が多い方ではないし、休日は一人で過ごすことが多くなりそう。

今は派遣で働いていて週3リモートワークできるのだけど、出社ぎらいなのに、これからは毎日出社しちゃったりして。。

子供が生まれてからは生活を維持するのに必死で、ほんと自分にかけるお金なんてなくて、趣味はといえば無料でできるジョギングと図書館読書、Youtubeや無料配信ドラマを見ること。

コロナ渦にオンライン英会話を楽しく受講していたけれど、それも娘の韓国語スクール代に代わりました。

昔テニスをやっていたのでもう一度やってみたいけれどお金がかかりそう。
ジムにも行きたいけどお金がかかりそう。

一番の趣味の海外旅行は、、もう一生無理かも。。

そこで思い出したのが、娘が生まれる前にやっていたブログです。

20年も前のこと、その頃は作詞の勉強をしていて、ネットでコラボして楽曲を掲載したりしていました。

と同時に日記のようなものも書いていたのですが、今でさえIT難民な私が20年前にバックアップをとっておくなどという知識もなく、プロバイダーの解約とともに全て消え去りました。

それはともかく、
子供を育てるというのはどういうことだろうとつくづく思います。

私の母親が入院して少し危ない状態です。
私はその母より今、娘のことを優先しています。

私が大学に行くために一人暮らしを始めて、そこまで実家のことを考えませんでした。
母は何かあると電話をくれたけれど自分から電話をすることはあまりなかった。

娘は最初はホームシックになってしょっちゅう連絡をくれるかもしれない。
だけど、学校に慣れ友達に慣れ暮らしに慣れたら、もうあまり私のことを思い出さなくなるかもしれない。

実質ひとり親家庭のため、娘がなるべくつらい思いをしないように、そのことだけを考えて必死にやってました。
途中ストレスで入院したり、お金の工面に東奔西走したり、時には倉庫で肉体労働もしました。

全てのモチベーションは娘でした。

だけど今の私がそうであるように、娘にも私より優先すべきものがたくさんできる。

出発まであとわずか。

まだぜんぜん実感がわかないけど、それでもきっとお母さんは頑張るよ。

だって私がさみしさのあまりメンタルやられたり、病気になったら迷惑かかるしね。

こうして娘は死ぬまで私を頑張らせてくれる。

自分だけならやらなかった多くのことにトライすることになった。

娘は死ぬまで私のモチベーションなんだ。


18年間ありがとう、ほんとうに。

苦しくって苦しくって、そして死ぬほど幸せだったよ。


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